※記事見出しに「おヒョイ」含む
おじいちゃん役の“おひょい”さんこと藤村俊二さんとお父さん役の高橋克実さんが、楽しいアドリブで会場を沸かせた
その場から「ひょい」といなくなることから、あだ名が付いた“オヒョイさん”こと、藤村俊二が経営するワインバー。
※書籍タイトルに「オヒョイ」含む
【M】藤村さんといえば「オヒョイ」さん。このニックネームでもお馴染みですが…
藤村 話せば長くなるんですけど、僕はもともと演出家になりたくて、暁星から早稲田の演劇科へ入ったんですよ。でも、教わるのが、歴史とか理論ばっかりじゃないですか。しかも、演出家っていうと歌は歌えないし踊りは踊れないし、台詞を言えばアクセントも変なのに、なんか人に文句ばっかり言っている。だから、僕はそういうものを全部身につけてから演出家になろうと考えたわけですよ。すると、ちょうど二年の終わり頃に、東宝芸能学校というのが出来たもんだから、中退して、その一期生なったんです。当時は、東宝ミュージカルが始まったばかりでね、在学中の僕らも、その第一回目から出演させられたんですよ。
【M】つまり実習ですね?
藤村 そう。ところが今度は俳優志望じゃないもんだから、舞台に立たされても、しょっちゅう消えたくなっちゃう(笑)。何人かで舞台の上手から下手へ、下手から上手へ行ったりすることがあると、とりあえず下手へは行くんだけど、そこでいなくなっちゃうとかね(笑)。「ヒョイ」と姿が見えなくなる。で、仲間たちに「オヒョイ」って付けられたんですよ。
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