自身の愛称「ひふみん」が、今月1日に発表された年末恒例の『2017 ユーキャン新語・流行語大賞』(現代用語の基礎知識選)のトップテン入りを果たしたことについて「本当に素朴にうれしいです」と声を弾ませた。
また、自身につけられた「ひふみん」というニックネームについては「今は受け入れている」としつつ、「15年ほど前に初めて言われたんですが、私は勝負師ですから、やわらかく感じられるので、不満でした」と、心境を吐露した。
20歳のころには、故・大山康晴十五世名人といった当時の棋士から、名前の「一二三」の一にちなんで「ピンさん」と呼ばれていたことを紹介。「ピンからキリまでのキリじゃないですよ」と笑いを誘い、「ピンさんと呼ばれるのは、うれしかったですね」と懐かしんだ。
一方で加藤九段は、敬虔なカトリック教徒としての顔を持つ。1986年にはバチカン(ローマ教皇庁)から「聖シルベストロ騎士勲章」を贈呈された。故・米長邦雄永世棋聖など、親しい棋士仲間からは「パウロ先生」とも。
「ひふみん」の愛称で知られている加藤一二三は、元祖天才中学生棋士だ。14歳でプロになり、将棋の世界では最高である順位戦リーグA級八段に、最年少の18歳3カ月で昇段した。「神武以来(じんむこのかた)の天才」と呼ばれたが、これは、初代の天皇である神武天皇の世以来、最高の天才という誉め言葉だ。
商品説明より
対局では、1手を考えるのに何時間もかける「長考」が多かったが、中盤までに持ち時間を使いきり、1手1分以内に指す「秒読み」となっても好成績を挙げ、「1分将棋の神様」とも呼ばれた。
――「一二三(ひふみ)」とは、珍しいお名前ですね。
1月1日生まれなので「一」、生まれた1940年が「皇紀2600年」なので「二」、三男なので「三」です。おじが名付けたそうですが、気に入っています。小学生の時は一時、「六さん」って呼ばれました。三つの数字を…
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