※記事見出しに「マリリン」含む
───なぜ実況で本橋選手を“マリリン”と呼んだのですか?
刈屋アナ オリンピックの前に、カーリング実況を行う民放とNHKのアナウンサーが合同で、合宿をしていた常呂町までカーリングチームの取材に行ったんです。
その時、選手たちがものすごく丁寧に取材に対応してくれ、とっても素朴で雰囲気のいいチームだと感じたんです。
これは我々がその選手たちに持った親近感を、テレビを見てる人と共有できないだろうかと。親近感を持ってカーリングを見てもらえば、カーリングは面白いですから、絶対人気が出て来ると。
(省略)
本橋選手は、子供の頃から“マリリン”と呼ばれていると知りました。常呂町の人たちも、青森の関係者もみんな“マリリン”と呼んでいる。しかも“マリリン”という響きがなんともいいじゃないですか。
また、オリンピックでカーリングを初めて見る人も多いと思いました。
「マリリン」って言ったら、「おお、マリリンか!」って、視聴者の方々にちょっと親しみを持ってもらえる。その後に、林さん小野寺さんっていう勝負所を見てもらえれば、これはいいんじゃないかなって。それで、実況陣が全員で“マリリン”と呼ぼうと提案したら、それは面白いとなったんです。
実際にカーリングチームの公式記者会見で、選手たちに聞いたんです。「日本向けの放送では、セカンドの本橋選手を“マリリン”っていう風に放送しますけど、よろしいでしょうか?」って。そしたら林弓枝選手が「それはいい」って言ってくれて、これはもう間違いないと思って。
※管理人注:森アナ → 森昭一郎アナウンサー
「何故本橋選手をマリリンというのですか?」という質問をよく受けます。
これは、1月末、北海道常呂町にカーリング担当アナウンサーで取材に行ったときに遡ります。
カーリングは、スキップ(主将のような役割)の選手名をチーム名にする習慣があります。私がスキップだったら、「チーム森」となるわけです。
本橋選手は、ニックネームをマリリンと言います。そして、「チームマリリン」の名前で世界ジュニアにも出たことがあります。さらには、本人もマリリンと言ってほしいとのこと。
空港に戻る車の中で、「だったら、中継でもマリリンと紹介しようよ」という話になりました。初戦の日本テレビ河村アナ、二番手NHK刈屋アナ、三番手テレビ朝日大熊アナ、そして準決勝までくれば私と、みんなでマリリンと言ってあげようということになりました。
ふざけているわけではありません。そう伝えることが、一番、このチームの雰囲気を正確に表現するだろうと思い、決めたのです。
© 2013-2021 nebomana.com